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礼拝
友納靖史

常盤台バプテスト教会 2025.6.15 主日礼拝 ヨハネ福音書講解⑤「人生の危機が祝福に変る法則」友納靖史牧師【ヨハネによる福音書 2章1~12節】(新共同訳 新約P.165~166)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
礼拝プログラム
前奏                  
招詞    詩編 24篇7~10節 司式者
祈祷                        司式者
賛美    新生80番「父の神 われらにたたえる」
主の祈り
献金感謝
聖書    ヨハネによる福音書 2章1~12節
特別賛美  ”それは愛” 聖歌隊Unit
宣教    ヨハネ福音書講解⑤「人生の危機が祝福に変る法則」  友納靖史牧師
祈祷
賛美    新生591番「愛する二人に」
頌栄    新生673番「救い主 み子と」
祝祷
後奏
宣教概要
 ヨハネは神の独り子イエス(言)が人となり、私たちと共に歩まれたことこそが「神の栄光」だと宣言しました(ヨハ1:14)。これは「栄光に輝く王が来られる(詩24:9)」<ヘンデル『メサイア』No.33 Lift up your heads, O ye gates>とあるように、救い主なる真の王が地上に現れるとの神の預言の成就です。ヨハネはイエスによる最初の奇跡「カナの婚礼」で「その栄光を現された」と宣言するのです(2:11)。
ナザレから北に十キロ程離れた町カナでのある結婚式へ母マリアと主イエス、弟子たちも参列しました。結婚の祝宴では通常起こりえない緊急事態が生じます。祝い事に欠かせないぶどう酒が底をついたのです。その家族の危機を一早く察知した母マリアは、主イエスに「ぶどう酒がなくなりました」と囁きました。すると主は「婦人よ、わたしとどんなかかわりがあるのです。わたしの時はまだ来ていません」と答えます。一見冷ややかな主の返答に聞こえますが、ここにも深い意味が隠されていました。主にとっての『時』とは、「人の子が栄光を受ける時が来た。はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば多くの実を結ぶ(12:23-24)」と、多くの人の罪を贖い救いが完成する十字架上で血を流し死なれる時のことでした。主イエスの目線は公生涯の初めから常にそこへ向かって歩まれたのです。ですから主にとって「ぶどう酒」とは、最後の晩餐(後の『主の晩餐』)でご自身が「多くの人のために流されるわたしの血、契約の血(マル14:24)」としての象徴となる特別な意味を含むものでした。福音記者ヨハネがこのぶどう酒の奇跡を主の公生涯最初の奇跡と位置づけ、冒頭に記した信仰の思いが伺い知れます。
その一方、主はご自分の「時」と使命を越え、目の前で人生の危機に直面している新婚夫婦と家族への愛の配慮と御業を行われました。母マリアはイエスを息子としてではなく、救い主として深い信頼を置いていました。それが「この人が何か言いつけたら、そのとおりにしてください」と主によって必ず良い方向へ向かうと信じる母マリアの姿勢に学ぶものが大いにあります。その思いに応えて主は、その家に置かれた身体を清めるための6つの大がめ(各約100ℓ)に溢れる寸前まで水を入れよと召し使い達に伝えました。ここにもマリアと同様、主を信頼し従った召し使い達の忠実な行動力が奇跡を生む一助とされたのです。こうして清めの水が最高級のぶどう酒へと変えられる出来事に結婚式の世話役は、面目を保つと共に驚嘆の声を上げました。「だれでも初めに良いぶどう酒を出し、酔いがまわったころに劣ったものを出すものですが、あなたは良いぶどう酒を今まで取って置かれました(2:10)」と。ヨハネはこれを「最初のしるし<奇跡>」と位置づけ、その後行われる数多くの“しるし”の中で意味ある出来事であり、神の御業は常識を覆す力を秘めていると証言します。
実はこの日の隠れた主人公は花嫁です。式が終わるまできっとこの出来事が背後で起きていたとは知らず、後で聞いて「窮地を救ってくれた、その方はどなたですか?」と話したことでしょう。私たちの人生も、自分たちが知らないうちに背後で多くの人に支えられ守られてきたことが数多くあります。家族や友らの助けもですが、それ以上に忘れてはならないこと、それは世界を造られ愛し支えられる偉大な神(御父)と、世を救われた主イエス・キリスト(御子)、そして今も共におられる聖霊なる神(御霊)、即ち「三一(さんいつ)なる神:主」の存在です。このお方が、知らない所で多くのしるし<御業>を行い続け日々私たちを支えておられます。母マリアのように、主への信頼と信仰を持つ神の家族(教会)の執り成しが、キリストの花嫁(黙21:2,9他)とされるキリストを信じる者にとって、人生の危機が訪れる時、今も慈愛に満ちた主がそっと寄り添い、全てを祝福へと変えて下さいます。この恵みを日々思い起こし主なる神を讃えて歩みましょう。
主に栄光。